同業他社比較
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税理士をしていると、よく聞かれることがあります。「うちの会社は、同業と比較してどうなんでしょうか?同業比較の資料はありませんか?」これって、30年前に有効な指標だと私は思っているのですが・・・・
といいますのも、高度成長期は、どんな会社もイケイケドンドンで儲かりました。給料も倍々で上がりました。そういうときは、同業者に負けないことは重要だったのですが、今は、低成長、安定成長、どんな業界も、会社によって、ものすごく儲かっているところもあれば、ぜんぜん儲かっていない会社もあります。同業種でも、経営のやり方も業績も全く違います。そういうときに、平均的な同業種と比較しても儲かる会社にはなれないのです。そんなことよりも、自分の会社が、利益を出し、キャッシュを生み出すことが重要なのです。平均点をとっても勝てない時代なのです。
圧倒的な創意工夫と知恵が必要な時代なのです。比較するのであれば、儲かっている会社とだけ比較すればよいと思います。
時代的にいえば、他人のことより自分の事をよく知り、工夫し、努力の方向を見定めることだと思います。TKCの事務所などでは、同業他社比較なるものを出しているようですが、何の役にも立ちません。そんなことより、自分の会社の強みを発揮することの方が重要です。自分の会社の試算表を分析し、改善することが重要です。
私は思うのですが、経営は、抽象論です。自分で感じて方針を出すことが重要です。結果の数字を分析し、自分の抽象論が形になっているか?を確かめるのが重要だと思います。 経営の一線で頑張っている人の感性が一番大事です。感性が間違っていなければ、必ず結果は出ると思います。